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技術、読んだ本、いろいろ。

2021年

あっというまに大晦日になってしまった。いつも誕生日になにか書いているけど、今年は書いていなかったので、今日書こうと思う。

2021年の前半は、ここ最近続けていた仕事の延長で、Build@Mercariをやったり、DevDojoをやったりしながら過ごしていた。2021/07からMercoinに異動して、Software Engineer, Backendになった。この変化はとても大きかった。

メルカリでのキャリアをメルカンに載せてもらって、キャリアの棚卸しができた。

Engineering Officeでの仕事は楽しかったけど、コード書くチャンスがあったら書きたいし、難しいだろうけどまたSoftware Engineerをやってみたいと、ぼんやりと考えていた。そのチャンスがぽんっと転がり込んできた。人生、何が起きるかわからない。

最近はあまり小説を読んでいないんだけど、ふりかえるときに思い出す文章は、村上春樹でも吉本ばななでもなく、江國香織が多い。なぞだ。毎年、同じ文章を思い出しているだけなのかもしれない。

今年は特に左岸の一節があてはまる。なんとなく準備していて、機会を活かすことができたと思う。

「やるんだけど、心の準備がまだできない」 言い訳ともつかず茉莉がつぶやくと、惣一郎はひっそりと笑った。 「でもね、物事には準備する時間は与えられてないんだ」 それだけ言って、茉莉をそこに残し、一人で土手を滑り降りてしまった。"

左岸 江國香織

そして相変わらず長期的展望はなくて、メルカンでは「計画的偶発性理論」について話したけど、それを知るずっと前から、こちらの一節のほうがしっくりきている。

瞬間の集積が時間であり、時間の集積が人生であるならば、私はやっぱり瞬間を信じたい。SAFE でも SUITABLE でもない人生で、長期展望にどのような意味があるのでしょうか。

泳ぐのに、安全でも適切でもありません 江國香織

来年は、なにをやってるんだろうな。思いわずらうことなく愉しく生きたい。