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技術、読んだ本、いろいろ。

UIデザインの心理学―わかりやすさ・使いやすさの法則

「UIデザインの心理学―わかりやすさ・使いやすさの法則」を読了した。 書籍はインプレスさんからいただいた。ありがとうございます。

心理学というより、認知心理学といったほうがしっくりくる内容だった。

認知心理学(にんちしんりがく、英語: cognitive psychology)は、情報処理の観点から生体の認知活動を研究する学問である。20世紀前半のゲシュタルト心理学やバートレット、ピアジェヴィゴツキーらの認知論的研究の流れを汲む分野であり、同時にハル、トールマンらの新行動主義心理学の発展形と見ることもできる。20世紀最後の四半世紀以来、現代心理学の主流の座にあると言える。

認知心理学 - Wikipedia

デザイナーではないので、認知心理学をどうやってUIに活かすかというよりも、自分はこうやってUIを認識しているのかという驚きと気付きが多かった。

例えば「第5章 周辺視野」ではこんな図(中心窩が[ログイン]ボタンに向けられているときのユーザの視野の様子を再現したもの)があって、納得した。 ログインボタンだけはっきり見えて、その中心から外れるほどぼやけていく。

これまでに「ノンデザイナーズ・デザインブック」や「誰のためのデザイン?」といった本を読んでいたり、認知心理学認知療法の本を読んだこともあったので、ある程度背景知識があったことで、わかりやすく読めた。また図表が多く理解しやすかった。さまざまな事例や研究結果がまとまっていて、これだけの内容をこの薄さに収めているのはすごい。

自分や他者がUIをどういったプロセスを経て認識しているのかを知ることで、タイトルにもあるように「わかりやすさ・使いやすさの法則」がちょっとずつ見えてくると思う。