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技術、読んだ本、いろいろ。

34歳になった

34はなんとなく落ち着きのある数字に思える。33はしっくりこなかった。

中学生のころから本を読むようになった。寝る間を惜しんで小説を読んで、授業中に寝ていた。中学生から大学生の間がいちばん本を読んだ時期だった。時間がたっぷりあった。

登場人物のほとんどは年上で、高校生や大学生や社会人だった。だんだんと登場人物の年齢を越えていった。ダンス・ダンス・ダンスでは主人公も五反田くんも34歳だった。僕の34歳では、13歳の女の子とハワイに行ったり、23歳のホテルのフロントの女の子と寝たりすることなさそう。たぶん。

本を読む時間も減って、文章に感動すること減った。18年くらい同じ文章を読み続けて感じ方は変わっていった。感動は減ったけど、懐かしさが増えた。文章は変わっていないから、自分が変わったんだということを実感する。

本を読む時間が減ったぶん、写真と芸術に時間を費やすようになった。小説、写真、芸術と、関心が移っていった。いろいろな展示を観るようになって、もうちょっと理解したくなった。ある程度体系的な知識が欲しくなって、通信制芸術大学の学生になった。ちゃんと勉強しなくては。

2年前に撮った1枚の写真を、いまでもはっきりと覚えている。何年も同じこと考えたりもする。全然変わらない部分と大きく変化する部分の両方があって、たまによくわからなくなるけど、それでも時間は勝手に進むから難しくも楽しい。変わらないところ、変わるところ、それぞれによさがある。きっと。

ターニング・ポイントの35歳まで、あと1年。なにができるかな。