ノンプログラマのためのJavaScriptはじめの一歩
「ノンプログラマのためのJavaScriptはじめの一歩」を読了した。
JavaScriptについて説明する機会が増えてきた。初心者、初学者に説明するのは難しい。正確性とわかりやすさのバランスを取りつつ、実際に役に立つことを伝えたいと思って、読んでみた。
90行のスライドショーのプログラムを題材に、JavaScriptの基本的な文法から、関数とオブジェクト、DOMとイベント、プログラムの書き方が解説されている。
短いプログラムを徹底的に解説していくって、いい方法だなーと思った。こういう本、あまりなかった気がする。
丁寧に解説されていて、全体的にわかりやすい。付録に「HTMLの基本」と「CSSの基本」があるのが、地味だけどすごく良いと思った。短い分量でHTMLやCSSが解説されている。
第一章にすてきな文章がある。
- プログラムはすべて覚えなくていい
必要なところから覚えていけば十分だと思う。
- プログラムは書かないと覚えない
プログラムは書くものだから、覚えようと思っても覚えられなくて、書いていくうちに覚えるものだと思う。
「第4章 プログラムの読み方と組み立て方 」という章がある。これもすてき。
文法を覚えても、プログラムを書けるようにはならなくて、どうやってプログラムを組み立てていくのか考えて、それをプログラムに落としこんでいく必要がある。
作りたいものに、どういった処理があるのか洗い出して、それを少しずつ組み立てていく。その考え方ややり方が書いてある。いいね。
本書の中で、ちょっと難しそうだなと思ったのは、こんなところ。
- オブジェクトとは何か
- 関数とは何か
- jQueryでプログラミングを楽にする
オブジェクトや関数は、ノンプログラマに取っては、やっぱり本質的に難しいと思う。わかりやすく解説されているけど、このあたりは実際にプログラムを書かないと、理解しにくいと思う。
「jQueryでプログラミングを楽にする」は分量が少なく、ちょっと駆け足な説明に感じた。とはいえ、この章はアディショナルな位置付けだと思うので、jQueryを使うときになったら読み返してみる、といった読み方でもいいと思う。
勉強しようと思って本を読んでいるときに、わからないことがあるのは当然なので、気にせず読み進めればいいと思う。サンプルプログラムは90行という圧倒的な短さなので、読んで理解できなければコードを書いてみればいい。
ちょっと書き換えて、どう動くか試してみたりするうちに、プログラムが書けるようになっていく。この本読んで、プログラム書いて、はじめの一歩を踏み出せるといいね。