瀬戸内国際芸術祭2016をふりかえる
今日で瀬戸内国際芸術祭2016が終わる。
春、夏、秋と、それぞれの会期の瀬戸内国際芸術祭に行ってきた。季節ごとにしか展示がない島があるので、それぞれの季節に展示のある島を中心に行ってきた。全体としてはこんな感じ。振り返ってみるとけっこう行ってるけど、もっと長期滞在したい。1ヶ月くらい。
- 春会期 2016/03/25 - 2016/03/27
- 2016/03/25 沙弥島 高松泊
- 2016/03/26 小豆島 高松泊
- 2016/03/27 男木島
- 夏会期 2016/08/04 - 2016/08/06
- 2016/08/04 豊島 直島 直島泊
- 2016/08/05 直島 直島泊
- 2016/08/06 直島
- 秋会期 2016/11/01 - 2016/11/05
前回の瀬戸芸ではこんなところを周ってきた。
春会期
沙弥島
春しか展示がない。もともとは島だったけど周りが埋め立てられて、いまは陸続きになっている。
そらあみ、いい風が吹いていて、きれいに広がっていた。秋には本島で展示されていたけど、凪だったので春のほうがきれいだった。
赤い窓の回廊。
小豆島
広い島なので、ほんの一部だけ周った。
太陽の贈り物。このオブジェが来島を迎えてくれているようでいい感じ。
スターアンガー。怒ってる。
アンガー・フロム・ザ・ボトム。ビートたけしとヤベケンジの作品。迫力あった。
ドットアーキテクツ。おやつもらった。うれしい。アンガー・フロム・ザ・ボトムもドットアーキテクツの設計だった。
RubyKaigi2016で京都のクマグスクに泊まった。こちらもドットアーキテクツの設計だった。クマグスクに泊まったときに瀬戸芸の話を宿の人として、教えてもらった。
クマグスク、とてもいい宿だった。
建築もいいけど、あさごはんが絶品だった。
オリーブのリーゼント。鼻のあたりにみかん入ってた。
つぎつぎきんつぎ。瀬戸物がかっこよかった。
大岩島2。2013年に伊吹島で展示されていた作品。ここで観れてよかった。
写真とれなかったけど、うみのうつわがとてもよかった。
男木島
男木島は初めて来たけど、とてもよかった。
男木島の魂。港で迎えてくれる。
どの島にもねこさんはたくさんいる。
歩く方舟。
男木島 路地壁画。カラフルできれい。秋の本島でも展示があった。
アキノリウム。複雑な影絵がきれい。
SEA VINE。陶器が吊るされている。繊細でどうやって作ったんだろうと思う。
記憶のボトル。フォトジェニック。
オルガン。パイプをのぞくのが楽しかった。
部屋の中の部屋。大岩島と同じ大岩オスカールの作品。部屋が90度回転していて、不思議な感じ。
カレードスコープ ブラック & ホワイト。目がおかしくなりそう。
夏会期
豊島
何度も行っているので写真が少なめ。もう少し撮ればよかった。
トムナフーリ。カミオカンデと繋がっているらしい。
景色がきれい。
アニミタ。心臓音のアーカイブと同じくクリスチャン・ボルタンスキーの作品。歩いていったらかなり遠かった。
豊島美術館に向かう。
夏でも涼しくて気持ちいい。優雅な昼寝をした。
あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする。タイトルがいいよね。
暑かったので、いちご家でかき氷。前も食べたけど、相変わらずおいしい。
直島
夜の黄かぼちゃ。
初めてベネッセハウスに泊まった。オーバル。素晴らしいホテルだった。値段も素晴らしいけど。
夜はバーでボウモアを飲んだ。
給水塔。部屋の中に飾られている。
ミュージアム。何度来ても楽しい。
李禹煥美術館 。初めてきたけど、思っていたよりも観るものがあって楽しめた。
直島ホール。公民館できていた。
I♥湯。お風呂にはいって気持ちいい。
直島パヴィリオン。
直島バーガー。
シオヤダイナー。
木の崎うどん。
ただ歩いていてもいい感じ。
帰り道。
秋会期
サンライズ瀬戸のシングルデラックスを取った。一度は乗ってみたかった。切符が販売になる1ヶ月まえの10:10頃にみどりの窓口にに行ったけど、残り3席だった。全6席だけど。
普通のホテルみたいな内装だった。
いちばん安いところはこんな感じ。ぜんぜん違う。
朝日がきれい。
瀬戸大橋を渡る。
伊吹島
伊吹島に行くため、坂出で乗り換えて観音寺に行く。
まずはあさごうどん。観音寺港に行く途中にある柳川さんに行く。来たかったお店、9時前でもやっていた。麺は細めでだしがすごくおいしかった。
伊吹島が近づいてくる。
いりこだしの試飲。おいしい。伊吹島の人たちは、なんだかとてもいい人たちで楽しく周ることができた。感謝。あと島のいたるところでいりこのおいしそうな香りがする。
沈まぬ船。発泡スチロールとストローでできている。
トイレの家。いろいろ計算されているらしい。
いりこ庵。
いりこの天ぷら。おいしい。
ト・ラ・ン・ス・フォー・マー。島の至るところに展示がある。
解説の動画を観る。地元の人たちが出ていて、これも作品なんかーと言ってたりして面白い。
Here, There, Everywhere: Project Another Country -Dap-Pay-。たぶん魚を干す網でできている。よい景色。
帰り際に大漁旗を力いっぱい振ってくれる。なんだかうれしい。
観音寺に戻って、次の電車まで1時間くらいあるのでうどんを食べる。つるやさん、こちらも来たかったお店、麺は太めでおでんもおいしい。
粟島
丸亀から須田港に行って、そこから粟島へ。よい展示が多く、来てよかった。
日々の笑学校。いろいろな作品が展示されている。
とても繊細なガラス細工。どうやって作るんだろう。
誰かのための染物店。すてきだった。
一昨日丸。
SOKO LABO OPEN。
風で波立つ。
もんてクルー食堂でごはん、おかずといりこ飯といも煮、おいしい。
Project for Awashima。躓いて転びそうになった。
Re-ing-A。遠くにレンガの像さんが。
漂流郵便局。すごくよかった。こんな郵便局。
漂流郵便局(旧粟島郵便局) は、瀬戸内にあるスクリュー型の小さな島、粟島の丁度おへその部分に在ります。ここにはかつてたくさんの物、事、人が流れ着きました。
こちらは、届け先の分からない手紙を受け付ける郵便局であり、「漂流郵便局留め」という形で、いつか宛先不明の存在に届くまで漂流私書箱に手紙を漂わせてお預かり致します。
いろんな手紙を読んだ。いつかのどこかのだれか宛に手紙を「出したい」気がした。
- アートプロジェクト「漂流郵便局」 | MISSING POST OFFICE / http://missing-post-office.com/
島のコンビニ、武内商店でハイボール買ってのみながら撮った。
高見島
粟島から高見島へ。
錆色の旅。
覚悟のイロハ。でかい、どうやって書いたんだろう。
よなべのみやげ。たかみ。
うつりかわりの家。アクリルの棒から自然光が差し込む。
除虫菊の家。
時のふる家。うつりかわりの家と同じ作者。光が本当にきれいに差し込んでいた。
丸亀ごはん
おいしい魚を食べた。
車海老、さざえ、オリーブはまち。はまちおいしすぎる。
まるごと1匹のアジフライ。頭もほねせんべいもおいしい。
ちぬめし。鯛の炊き込みご飯。これ以外にもあれこれ頼んで、食べ過ぎだけどしあわせだった。
本島
瀬戸大橋がすぐ近くにみえる。
水の下の空。
Moony Tunes。
善根湯×版築プロジェクト。
産屋から、殯屋から。ちょっと怖い。
咸臨の家。男木島の路地壁画プロジェクトと同じ作家の作品。水が揺れて光が揺れる。
シーボルトガーデン。
12島の物語回遊式アニメーション。かわいくてよかった。
これは伊吹島、いりこが泳いでる。
これは犬島、レンガが動いてる。
本島は町並みがすてきで、景色も最高だった。ねこさんもたくさん気持ちよさそうにいる。
たこ天、やわらかくておいしかった。
直島
芸術祭がもうすぐ終わる時期なので混んでいる。
まずはお風呂にはいる。
赤かぼちゃ。
あいすなおに泊まった。
ゑびすかもでご飯をたべる。
2年前に直島に来たときに仲良くなった美容室 りあんのせんちゃんと再会。おいしいもの食べながらお酒を飲んで、ほんとうに楽しかった。カメラを向けたら変顔された。ちょっと前に粟島、高見島に言っていたそうで、あれこれ盛り上がる。そして志々島を強くすすめられた。行ってみたい。クマグスクに行ったときも、宿の人とせんちゃんの話をしていて、いろいろな繋がり方があるなーと思った。
本来展示されているものらしいけど、絶賛制作中だった。
朝の農協前、まだだれもいない。7時ごろ。
かぼちゃの前にはけっこう人がいた。
かぼちゃ帰りに、トコリさんでパンを買う。チーズ、ベーコン、クロワッサン、どれもおいしい。
せんちゃんに会いにりあんに寄る。
南寺でタレルの作品を観る。何度も観ているけどやっぱりすごい。
エプロンカフェでランチ。美味しい。野菜たっぷり。
帰りたくないけど、帰り道。
ふりかえり
2013年に前回の瀬戸内国際芸術祭に行って、2014年も瀬戸内に行った。2015年は行けなくて、今年は2年ぶりの瀬戸内だった。芸術祭の期間は混んでいて、ゆっくり観るならオフシーズンに行くべきだけど、芸術祭でなくては観れないものも多く行ってよかった。芸術に詳しいわけではないけどきれいなものを観るのは好きで、なによりうどんも好きで、瀬戸内には何度も来たくなる。
3年間あれこれあったけどあっという間で、瀬戸内も変化したところも多いけど、やっぱり懐かしい感じがする。いろいろな変化があるけど、気持ちのようなものはあまり変わっていなかった、ということを感じてしまった。
次の芸術祭のころには、どんな気持ちでどんなことをしているんだろうな。楽しみにような怖いような、でも変わらないものも確かにあるんだろうな、と思う。
春、夏、秋と、とてもよい時間を瀬戸内で過ごせてよかった。
Macbook Air(11-inch, Mid 2011)の電池を換装した
しばらく使っていなかったMacbook Air、気がついたら電池が膨張していた。 CPUはCore i7だし、メモリは4GBだし、SSDは256GBだし、まだまだ使えるので電池を換装してみた。勝手に交換すると保証外になるけど、そもそも保証期間切れてるし、あまり気にせず自分でやっちゃう。
まず型番を調べてみる。デスクトップ左上のリンゴマークから「このMacについて」を開く。
「Macbook Air(11-inch, Mid 2011)」なのがわかる。システムレポートをひらいて、電源の情報を見る。充放電回数738回、けっこう使ってる。そして状態はいますぐ交換になっている。
Macの外観はこんな感じ。微妙に盛り上がってる。実際に触るとかなり違和感がある。トラックパッドが盛り上がっていて、クリックし辛い。
Amazonで「Macbook Air(11-inch, Mid 2011) 電池」とかで検索して適当に探す。ちょうどタイムセールやってた製品があったので、こちらを購入した。専用のドライバーもついてて助かる。
お急ぎ便で翌日に届いた。
中身はこんな感じ。
付属のドライバーでMacの裏蓋を開ける。盛り上がっててネジが固くてちょっと大変。ドライバーはいい感じの精度で、ネジ山をなめちゃうこともなく取り外せた。
膨張している。
かなりふくよか…。
バッテリーもはずす。コネクタはひっぱってもはずれなくて焦ったけど、上に持ち上げたらすぐ外れた。
ネジは裏蓋のところが10本、バッテリーに5本ある。サイズが微妙に違うので、どの位置のネジか気をつける必要がある。
外したのと同じ要領で元に戻す。Macを起動して電源の情報をみると、いい感じになっていた。
簡単だったし、数千円でまた使えるようになってうれしい。
35歳になった
人生の折り返し、後半が始まった。
中学生くらいのときに「回転木馬のデッド・ヒート」という短編集の「プールサイド」という作品を読んでから、35歳が人生の折り返しだと思って生きてきた。
「プールサイド」はこんな書き出しで始まる。
35歳になった春、彼は自分が既に人生の折り返し点を曲がってしまったことを確認した。
いや、これは正確な表現ではない。正確に言うなら、35歳の春にして彼は人生の折りかえし点を曲がろうと決心した、ということになるだろう。
この「彼」が35歳になったのは1983年3月26日のことで、いまでは68歳のはず。どんな人生になっているんだろう。
後半が始まるということは前半が終わったということで、35年間、いろいろあったなあと思ったりする。相変わらず長期展望はなく、瞬間の積み重ねで35年が過ぎたんだと感じる。「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」のあとがきを思い出す。
瞬間の集積が時間であり、時間の集積が人生であるならば、私はやっぱり瞬間を信じたい。SAFE でも SUITABLE でもない人生で、長期展望にどのような意味があるのでしょうか。
泳ぐのに、安全でも適切でもありません
十代はばたばたしていて、そのおかげで諦観のようなものをちょっとだけ身につけた気がする。たいていのことはなんとかなるし、どうにものならないこともある、みたいな。
二十代はSIerでいろいろ案件をやっていた。いまになって、このころの経験が活かせるようになってきた気がする。
三十代はいいこともわるいこともたくさんあった。アップダウンが激しかったけど、いいことのほうが多かった。
ちょくちょくふりかえっていて、というかふりかえりしか書いていなくて、もうちょっとアウトプットしなければと年初に誓ったのだが全然できていない。もうちょっと頑張らないと。
最近、これからの働き方がちょっと見えてきた。「組織をエンジニアリングする」という感じ。もうちょっと推敲が必要だけど。
DevOptsや、Infrastructure as Codeにちょっと近いイメージ。Infrastructure as Codeでは、ソフトウェア開発のプラクティスをインフラの構成管理などで利用している。
これまでエンジニアとして身につけた技術をベースに、組織、戦略、マネジメントなどに取り組んでいきたい。新しいプラットフォームと言語でプログラミングするように、組織に取り組みマネジメントする。そんな感じでやっていると、マネジメントしている感じがしなくなってきた。
例えば、毎日新しい問題が起きたりするけど、毎日障害が起きるシステムの安定化に取り組んでいるようなものに思える。問題を切り分けて、仮説、検証を行っていく。
これをもうちょっとパターン化したり、プラクティスのようにまとめていきたい。
「デザインと技術をつなぐ」ということを、これから数年掛けてやっていく。言語化したことで明確になり、これから取り組むことを徐々にイメージできるようになってきた。
エンジニアとしてのバックグラウンドを、デザインや組織といったエンジニアリング以外のところで活かしたい。うまくできるかわからないけど、やりきりたい。
34歳はけっこうたのしかった。この1年もたのしくなるといいな。