39歳になった
38歳もいろいろ新しいことを経験した1年だった。 エンジニアリングマネージャーからエンジニア採用責任者になって、エンジニア採用全般の改善を行ってきた。いくつかの企業の採用をサポートし始めた。 1月からダイエット始めて、4ヶ月で約10kgの減量に成功した。ちゃんと成果がでてよかった。最近は競技プログラミングにはまっている。どちらも継続できるといいな。たんたんと続けられて、人と競う必要のないものはいいなと思う。
ちょっとしたことはnoteに書いているので、こっちはあまり更新することなさそう。
39はなんとなく落ち着かない数字に思える。1年後には40歳になるのか。いまはCOVID-19の影響で、いろいろなことが変化している途中。1年後にはどんな状況になっているんだろう。なんにせよ楽しめているといいな。
38歳になった
37歳もなかなかチャレンジングな1年だった。 メルカリに入って半年経った。グッドパッチには3年9ヶ月在籍していたのでひさしぶりの新しい環境で、コンフォートゾーンを出てけっこう大変だけど学ぶことがとても多い。同じ立場の人が多く、いろいろな角度からフィードバックをもらえるのがありがたい。課題も明確になったし、改善していく。
「あれは努力じゃなくてただの労働だ」と永沢さんは簡単に言った。 「俺の言う努力というのはそういうのじゃない。 努力というのはもっと主体的に目的的になされるもののことだ」
仕事におけるベースとなるスタンスのようなものは、永沢さんから学んだ気がする。マネジメントをしているとあれこれ忙しくなったりするけど、それは努力ではなくただの労働で、ちゃんと努力を続けなくては、と。
「ノルウェイの森」の冒頭のワタナベくんが37歳で、作中のレイコさんが38歳だった。「ノルウェイの森」が出版されたのが1987年で、そのとき村上春樹は38歳だった。いろんなひとをだいぶ追い越してしまったけど、まだまだ新しいことができそうだな、という気にもなる。
今年は瀬戸内国際芸術祭で、昨日は大島、男木島に行った。今日は直島に行った。明日は豊島に行く。次の芸術祭のときには41歳になっている。それまでになにができるかな。
Goodpatchを退職しました
本日を最終出社日として、Goodpatchを退職しました。10月は英語を勉強したりちょっと働いたりして、11月から新しいチャレンジをしていきます。
2015年1月に入社して、3年9ヶ月在籍していました。 僕が入社した当時は社員数が50人くらいで、オフィスは1フロアでした。Goodpatchに入社した経緯などは、こちらに書かせていただきました。
それがいまでは130人になり、東京 / ベルリン / ミュンヘンにオフィスがあります。すごいスピードで会社が成長していくなかで、いろいろな経験をさせてもらいました。主だったところだと、こんな役割を担当していました。
- CTO
- VPoP(プロダクト事業責任者)
- 社長室室長(人事/広報/情シス)
- サーバーサイドエンジニア
業務内容だとこんな感じのことをやっていました。CTOというタイトルではあったのですが、VPoE的なことを中心にやっていました。
- エンジニア評価制度の策定と運用
- エンジニアの採用
- 全社評価制度の導入
- OKR / 1on1 の運用
- 事業計画の策定と実行
- エンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャー、外国籍メンバーのピープルマネジメント
どれも初めて経験することばかりだったのですが、チャレンジする機会が多く、こういったことを任せてもらえたおかげで自分自身成長できました。広報や人事も担当したことでエンジニア採用に活かせたり、事業を担当することで数字の作り方などを学ぶことができました。ただ、本格的なマネジメントや執行役員 CTOという役職ははじめての経験で、多くのメンバーに迷惑をかけてしまいました。少しずつ改善していき、いまはいろいろな仕組みがよいかたちでまわり始めています。
Goodpatchでの経験で、特に印象に残っているのはこの3つです。
- エンジニア評価制度
- スクラムの導入
- 英語
僕が入社した当時は、会社全体の評価制度はありませんでした。まずは全体の評価制度を整備して、その後エンジニアの評価制度を作りました。いまでは評価というよりもフィードバックすることを重視して、エンジニアリングフィードバックというタイトルになっています。他の会社のCTOの方にインタビューさせていただき骨子をつくり、フィージビリティスタディをしながら修正していきました。また僕がいなくなったあとも、他のGMやメンバーでまわせるように引き継ぎをしました。
直近のプロダクト開発では、スクラムを本格的に導入していきました。外部のアジャイルコーチに協力していただき、個々のプロセスを導入していくというよりは、チームが徐々に自己組織化していく変化を体験できました。自己組織化されたチームは変化に強く、いまもスクラムでプロジェクトを進めています。
Goodpatchには外国人のメンバーが多く在籍しています。ベルリンのオフィスに2回行ったり、自分のチームや同僚にも外国人のメンバーが多かったので、ちょうど1年前くらいに英語を本気で勉強しました。そのときはEnglish Companyというところに通っていました。
もともと英語がすごく苦手で、社会人になったときに強制的に受けさせられたTOEICは340点でした。いまでもスピーキングはあまりできないのですが、リスニングはある程度できるようになって、英語への抵抗感はかなり減りました。Goodpatchで日常的に英語を使うようになったからこそ、勉強する気になれました。これは自分にとって本当に大きな変化でした。
自分のキャリアを振り返ってみると、いくつかのターニングポイントがあり、また意識してことがあります。働くことについて最も影響を受けたのは「はたらきたい。」というほぼ日刊イトイ新聞での連載をまとめた書籍からでした。SIerからの転職を検討しているときにこの本を読みました。
書籍の中で、「大切にしてきたものは、何ですか?」という問いが何度もでてきます。当時、自分がなぜ転職をしたいのかということに関連して、大切にしてきたもの、大切にしたいものは、自分にとってなんだろう?と考えました。その時の結論として僕が大切にしたいのは「変化に対応していく」ということでした。
当時はiPhoneやAndroidを、多くの人たちが使い始めたころでした。自分がプロダクトやサービスを作るなら、そのときにいちばん使われている端末で動いてほしいと思いました。iPhoneやAndroidにも流行り廃りがあります。その変化に対応し続けたい、ということが自分のやりたいことで、大切にしたいことだと思いました。
じっくり考えたおかげで、これは自分の行動指針や判断基準のようになっています。個人的な長期的展望などはあまり持たないタイプなのですが、なにかを決めるときに「変化の大きいのはどちらだろう?」というように考え、大変そうでも変化の大きいほうを選んできました。自分の中にこういった軸があると、すっきりと決断ができるし、後悔することも少なくなったと思います。
もうひとつ意識しているのは、計画的偶発性理論というものです。Wikipediaにはこのように記載されています。
個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方。
行動特性 その計画された偶発性は以下の行動特性を持っている人に起こりやすいと考えられる。
- 好奇心[Curiosity]
- 持続性[Persistence]
- 柔軟性[Flexibility]
- 楽観性[Optimism]
- 冒険心[Risk Taking]
計画的偶発性理論 - Wikipedia
たとえば、新しい技術に対する好奇心、ブログや登壇などのアウトプットしていた持続性から、html5jというコミュニティのスタッフになり、そこで多くの人と出会うことができました。こういった経験からデザインに対する興味が大きくなっていきました。そしてスタートアップでも楽しめるだろうという柔軟性や冒険心からGoodpatchに入社しました。
20代のころ、自分がデザインカンパニーのCTOをやるなんて、まったく想像もしませんでした。Goodpatchではたくさんのチャンスをいただき、たくさんのチャレンジをさせてもらいました。 ただ、これから先やりたいことを考えたときに、変化を大切にしつつキャリアや経験をある程度収束させていきたいと思うようにもなりました。また直近でやっていたことが1つの区切りを迎えたので、新しいチャレンジをすることにしました。 在任中は、社内外の多くの方にお世話になりました。本当にありがとうございました!
10月中は比較的時間があるので、ご飯のお誘いやなにかご相談などがあれば Twitter や Facebook のDMでご連絡ください! これからもよろしくお願いします。